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高知県高知市立一宮中学校 

井上美智子様

 

 高知市立一宮(いっく)中学校教諭の井上美智子と申します。道徳教育推進教師
として、「歌う道徳講師」と呼ばれる大野さんの学校ライブを、前任校の高知市
立介良(けら)中学校で二回、現勤務校で二回、合計四回企画させていただきまし
た。四回とも日程調整をしてくださり、開催することができました。中学生は思
春期で、なかなか自分の思いを素直に伝えることが難しい時期ですが、大野さん
の歌やトークを聞いた生徒たちには、「命・家族を大切に」「夢はもち続け、準
備をすればちゃんと叶う」「夢は言葉にした瞬間から叶い始める」「人は一人で
は生きられない」…といったことがしっかりと響いていました。
 最初にお会いした時に「悲しいことがあっても、その悲しみを受け入れてくれ
る場所があれば乗り越えられる。僕はそれが“歌”でした。だからこれからも歌に
思いをぶつけ続けます。」…そう語られたことがとても印象に残っています。そ
の「思い」を思春期真っただ中の中学生たちも素直に受け止め、自分自身の「今」
を振り返ることができているように感じました。
 また、「学校ライブはいつも修行だ」、という話をしてくださったこともあり
ました。上手くいかない時も「心を掴めてない自分のせいだ」と思って真摯に受
け止め、取り組んでこられたそうです。そんな思いだからこそ、生徒たちは自分
たちに寄り添ってくれている感じがしているのではないでしょうか。そして実際
には、毎回あっという間に生徒たちの心を掴み、一緒に「その瞬間」をとても楽
しんでくださっていることが伝わるようなライブでした。
 自分自身で決めた道をしっかりと歩んで行かなければならなくなる中学生にと
って、大野さんの学校ライブは、強い意志を持って、周りの人や流れる時間を大
切にしながら過ごしていかなければならないということを、心から感じることの
できるひとときとなっていると思います。
 昨年度一宮中学校に来てくださったときが998回目…。生徒たちも「惜しい!」
と言っていましたが…その後1000回を達成されたとのこと。本当に素晴らしいと
思います。
 自分自身の大切さや、人との関わりのありがたさを実感できるような、「学校」
という場でのライブ…。毎日共に過ごしている仲間と一緒に聴ける…というのも醍
醐味だと思います。これからもどうか、大野さんにしかできない、大野さんだか
らこそできる「学校ライブ」を続け、全国の子どもたちに大野さんの思いを伝え
ていってほしいと思います。

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